アステラス健保 健保だよりNo.42
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財政調整事業交付金 0.8%雑収入 1.1%健康保険収入 79.9%繰入金14.7%収 入調整保険料収入 2.1%特定健康診査等事業収入 0.6%繰越金 0.8%2平成26年度 決算がまとまりました 7月21日開催の第146回組合会で、当健保組合の平成26年度決算が承認されましたのでご報告いたします。4期連続の経常赤字 高齢者の医療費負担はもう限界 このたび健康保険組合連合会より公表された平成27年度健保組合予算早期集計結果によると、健保組合全体の財政は8年連続で赤字となることがわかりました。この8年間の赤字額を合計すると、2兆5,000億円を超える巨額なものとなっています。 健保組合の財政が赤字となった一番の要因は、8年前の平成20年度から65歳以上の医療費を負担する仕組みが見直され、健保組合の負担額が大きく増加したためです。健保組合では、毎年増加する高齢者の医療費の負担を賄うために、保険料率の引き上げや積立金を取り崩し対応してきましたが、これももう限界です。 平成27年は、団塊の世代すべての方々が65歳以上の高齢者となります。高齢者の医療費は今後これまで以上に伸び続け、健保組合の保険料負担が増加することは確実です。世界に誇る日本の国民皆保険制度を守り、次の世代につないでいくためにも、すべての世代で負担を分かち合い、持続可能で納得できる制度を構築していくことが望まれます。別途積立金8億円で収入不足を補てん 平成26年度の当健保組合の決算は、収入総額54億4,246万円、支出総額50億8,068万円、収支差引額は3億6,178万円となりました。しかし、実質的な財政状況の指標となる経常収支における決算残額は5億2,799万円の赤字を計上する結果となっています。 収支の内訳をみると、収入面では被保険者と事業主に納めていただいた保険料収入が43億4,770万円、また収入不足を補うために健保組合の財産である別途積立金のうち8億円を繰り入れて対応しました。 一方の支出面では、皆さんの医療費や出産などの現金給付に使われた保険給付費が23億74万円、高齢者医療制度等への納付金は20億8,161万円となっています。また、保健事業費に4億8,864万円を支出し、各種健診、へるすあっぷプログラム、保養施設との契約など、皆さんの健康づくりのために役立てました。 以上の結果、経常収支では平成23年度以降、4期連続健康保険収入だけではまかないきれていません
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