アステラス健保 健保だよりNo.45
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平成28年度 予算と事業計画がまとまりました経常赤字が見込まれるものの健康保険料率は7.00%を維持 2月23日開催の第147回組合会で、当健保組合の平成28年度予算が承認されましたのでご報告いたします。健康保険料率は据え置き、介護保険料率は引き下げ なお、健康保険料率は据え置きましたが、一般保険料率と調整保険料率の内訳が変わっています。●健康保険料率7.00%⇒7.00% 一般保険料率6.852%⇒6.849% 調整保険料率0.148%⇒0.151%●介護保険料率0.94%⇒0.88%健保組合を取り巻く情勢 全国の健保組合は高齢化の進展、医療費の増大などによって、かつてない厳しい財政状況に置かれています。私たちは多くの納付金を高齢者医療制度に拠出し、国民皆保険制度を支えていますが、高齢化の進展とともに納付金は年々増加し、その過重な負担により全国の健保組合の5割が赤字に陥っている状況です。健保組合はこれまで保険料率の引き上げなどで対応してきましたが、被保険者1人当たりの年間保険料は、現行の高齢者医療制度が始まって以来8年間で約9.2万円も増加し、負担はもはや限界に達しています(平成26年度健保組合決算見込の概要より・健保連)。 今後も団塊世代の前期高齢者入りに伴う高齢者医療費の増大などにより、納付金の増加は避けられず、多くの健保組合にはさらに重い負担が強いられることになります。 健保組合の使命は、加入者である皆さんの健康を守り、これからの健康長寿社会の実現に貢献していくことです。高齢者医療費の負担構造改革につながる施策の早期実現に向け、引き続き国が進める医療費適正化対策の動きに注視してまいります。予算概要 当健保組合の平成28年度予算は、経常収支で967万円の赤字が見込まれていますが、保険料率は7.00%を維持することとしています。 主な収入は、事業主および被保険者の皆さんにご負担いただく健康保険収入で、前年度予算比3,136万円増の49億3,537万円を見込んでいます。 主な支出は、被保険者および被扶養者の皆さんの医療費である保険給付費に、同比5,780万円減の23億9,131万円を見込みました。また、前述のように多くの健保組合の財政を苦しめている、高齢者や退職された方の医療費にあてられる納付金は、同比7,225万円増の20億1,317万円となり、当健保組合にとっても大きな負担となっています。2大支出である保険給付費と納付金の合計は44億448万円となり、健康保険収入の89.2%と非常に高い割合を占めています。 このような厳しい状況ではありますが、皆さんの健康をサポートする保健事業費には5億968万円を計上し、平成27年度から始まった「データヘルス計画」を踏まえた保健事業を実施します。また医療費適正化の推進および事務経費の節減を図ってまいります。皆さんにおかれましては、日ごろから積極的な健康づくりを意識され、健保組合のへるすあっぷプログラム、ホームページ上のヘルシーファミリー倶楽部などを積極的にご活用ください。 なお、介護保険料は第2号被保険者(健康保険の被保険者で40歳以上65歳未満の方)が負担することとなっており、その額は国から健保組合に提示される介護納付金によって決定されます。平成28年度は介護納付金を4億3,020万円と見込み、これをもとに決定した介護保険料率は0.06%引き下げとなる0.88%となりました。2

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