アステラス健保 健保だよりNo.46
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●子ども(特に乳幼児) 体温調節機能が未発達な子どもは、暑い環境で体温が上がりやすく、下がりにくい。●高齢者 体温調節機能が低下しているため汗をかきにくく、のどの渇きを自覚しにくい。●肥満の人 熱の発生が多く、体についた脂肪が熱の放散を妨げ、体温が上がりやすい。●持病のある人 糖尿病、高血圧、心臓病、腎臓病、肝臓病、慢性肺疾患などのある人は、熱中症になりやすい。また、発汗を抑制する薬や利尿作用のある薬など、薬の種類によっては熱中症を起こしやすくなることがある。●体調が悪いとき 発熱、下痢、二日酔いなど、体調の悪いときは、体温調節機能が低下しやすい。●暑さに慣れていないとき 梅雨明け直後、急に暑くなった日のほか、暑い地域への旅行時も要注意。熱中症対策のポイント◎エアコンや扇風機を利用して室温を調節する◎通気・吸湿・即乾性のよい衣服を着用する◎こまめに水分を補給する◎体調管理に気を配る◎外出時は帽子をかぶるか、日傘をさす◎できるだけ日陰を選んで歩く◎猛暑日や気温の高くなる時間帯は外出を控える◎猛暑日の屋外での運動は原則禁止 など熱中症を予防するためには もっとも熱中症が起こりやすい条件は、気温が35℃を超える猛暑や炎天下での労働・運動などです。ただ、それほど暑いと感じない状況でも、熱中症を起こす人はいます。年齢、体調、持病、水分のとり方、住環境、暑さに慣れているかどうかなど、さまざまな要素がからんで熱中症は引き起こされるのです。 熱中症を予防するためには、まず「暑さを避ける」ことと、「水分を補給する」ことです。猛暑日や気温の高い時間帯の外出はできるだけ控え、外出時は日傘を利用したり、日陰を選んで歩くなどして、強い日差しを避けましょう。また、水分はのどが渇く前にこまめに補給するようにします。熱中症が疑われるとき~応急処置~ 熱中症は軽い症状でも、短時間で重症化することがあります。めまいや頭痛、吐き気など、熱中症と疑われる症状が現れたときは、ただちに応急処置を施します。こんな人・こんなときは熱中症に要注意! 熱中症は、さまざまな要因が絡んで引き起こされます。自分や家族のリスクを知り、万全の対策を図りましょう。子どもの場合の熱中症対策□十分な観察□涼しい服装□こまめに水分補給□短時間でも車中に置き去りにしない高齢者の場合の熱中症対策□温湿度計を使用し、室内の温度・湿度に気を配る□こまめに水分補給□就寝時は枕元に水分をおく□入浴はぬるめ(40℃以下)で短時間①休息 涼しい場所に移動し、衣服を緩めて安静にする②冷却 冷やしたタオルや冷たいペットボトル、氷のうなどで首やわきの下、太ももの付け根を冷やす③水分 スポーツドリンクや薄い塩水(1~2%濃度)を、コップ1杯程度を目安に少しずつ補給する★呼びかけに対する応答がおかしい、意識がない場合は、直ちに救急車を手配し、涼しい場所で冷却しながら救急車を待つ7子どもや高齢者の熱中症対策は、家族や周囲の人が気を配ることが大切!

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