アステラス健保 健保だよりNo.50
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胃腸の症状機能性ディスペプシア過敏性腸症候群(IBS)次号は「ストレスと心臓」です。ストレスと心臓のかかわり、よくある症状をお伝えします。 つらい症状がさらなるストレスとなって、症状を長引かせてしまうこともあります。気になる症状がある場合は、まずは医療機関へ相談しましょう。腹痛、おなかの張り、下痢、便秘、胸やけ、胃もたれ、消化不良、食欲不振、おなかがゴロゴロ鳴る、肌荒れ・ニキビ  など10 連日厳しい蒸し暑さが続いていますね。夏の気温や湿度はただそれだけでストレスの原因であり、知らず知らずのうちに心身の負担となってしまいます。服装や空調の調節でできるだけ快適に過ごしたいものです。 今年度のめんたるへるす通信は「ストレスとつきあう」をテーマに、ストレスと体(胃腸、心臓、脳神経)のかかわりについて紹介していきます。2回目は「ストレスと胃腸」です。アステラス通信 治療は生活習慣の改善を基本として、症状にあわせた薬物療法が行われます。 生活習慣の改善①食事:バランスの良い食事を3食決まった時間にとる、過食・早食いを避ける、辛いものやコーヒー、アルコールなど刺激の強い食事は避けるなど、胃腸に負担をかけない食生活を心掛けましょう。②運動:適度な運動は胃腸の動きを整える効果があり、ストレス発散にもなります。③睡眠:睡眠を十分にとり、ストレスや疲れをためないようにしましょう。④禁煙:喫煙すると胃腸の血流が低下し、胃腸の働きを悪くします。 薬物療法胃酸の分泌を助ける薬・抑える薬や、胃腸の動きを活発にする薬・抑える薬など、さまざまな薬があります。医師・薬剤師と相談して、症状にあわせた薬を使用します。健康管理室発 胃の痛みや胃もたれ、みぞおちの焼ける感じ、すぐにおなかいっぱいになるなど、さまざまな胃の症状を伴いますが、検査をしても原因となる異常が見つかりません。 過去には慢性胃炎や神経性胃炎と呼ばれていましたが、胃炎がなくても症状があることもあるため、近年、機能性ディスペプシアという疾患が確立しました。 腹痛を伴う下痢・便秘が繰り返されますが、検査をしても原因となる異常が見つかりません。 排便により腹痛が軽くなるのが特徴です。閉所恐怖症や抑うつ状態とともに現れることもあり、電車や会議室など閉所になると症状が強くなることがあるため、日常生活に大きな影響を及ぼします。 胃腸はストレスの影響が最も出やすい臓器といわれています。不安で食欲がなくなったとか、緊張しておなかが痛くなったという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか? ストレスが大きくなりすぎて自律神経のバランスが崩れると、胃腸の消化・吸収・排泄などが正常に機能しなくなり、さまざまな不調へとつながるのです。 こういった症状がある場合は体の病気が隠れている可能性もあるため、まずは内科や胃腸科を受診しましょう。 受診しても異常が見つからない場合、その症状の原因はストレスである可能性があります。 ストレスが主な原因となる疾患をご紹介します。 これらの疾患は近年非常に増加しており、悩みを抱えている方がたくさんいます。⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝⃝

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