アステラス健保 健保だよりNo.50
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へるすガイド6減っているが油断はできない 胃がん 胃は筋肉でできており、入口と出口が狭くなっている袋状の形状をしています。胃の主な働きは食べ物の消化・吸収と殺菌です。食道につながる入口付近を噴門部、それ以外の部位を胃体部といいます。胃の壁は、大きく分けて3層構造をしています。内側から粘膜(粘膜・粘膜筋板・粘膜下層)、筋層、漿しょうまく膜(漿膜下層・漿膜)という順に、層が重なってできています(下図)。 胃がんは、胃壁の内側にある粘膜に発生します。内側の粘膜から徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜へと外側に向かって広がっていきます。がん細胞が、粘膜または粘膜下層までにとどまっているものを「早期胃がん」といい、筋層より深く達したものを「進行胃がん」といいます。胃がんとは胃の粘膜に発生し、進行とともに外側に向かって広がる 胃がんは昔から日本人に多く、近年は減少していますが、まだまだ罹患率・死亡率いずれも上位にあります。ピロリ菌感染が深く関係することがわかり、除去療法が効果を上げています。胃の構造と胃がんの進行度十二指腸胃体部食道粘膜粘膜下層固有筋層漿膜粘膜筋層漿膜噴門部幽門部早期胃がん進行胃がん粘膜下層まででとどまっているがんを「早期胃がん」、それより深くまで達しているがんを「進行胃がん」という。胃は筋肉でできた袋状の臓器で、食道と胃の間に「噴門」、胃と十二指腸の間に「幽門」がある。

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